塩分摂取量と薬の関係

心不全で入院したことがある方は、1日の塩分量6gで調整された塩分制限食という食事を入院中は食べています。
ですので、1日の塩分量6gという中で心不全の薬を調整していますので、退院して自宅で1日6gを大幅に超える食事を食べ続けた場合は薬の量が不足してしまうことになります。

塩分は、体に水をため込み、血圧を上昇させます。

・降圧薬(血圧の薬):過剰な塩分摂取により、入院中に飲んでいた降圧薬では足りなくなってしまい、血圧が上昇する
・利尿薬(尿を出して水がたまらないようにする薬):過剰な塩分摂取により、入院中に飲んでいた利尿薬では足りなくなってしまい、摂取した塩分すべてを尿として排泄できず、少しずつ体に水がたまる

血圧が上昇し、水がたまることで、心不全が悪化しやすい状態が続いて、さらに心不全を悪くするという悪循環に陥ってしまいます

毎日きっちり6gを守るのは難しいかもしれませんが、「昨日は塩分をとりすぎたから今日は控えておこう。」など自己管理をすることが大切です。
体重の増加は、体の水分の増加を反映しますので、毎日血圧・体重を測定し、それを参考に塩分摂取量を調整しましょう。

心不全については、心不全ってなに?心不全を悪化させないための4つの自己管理もご覧ください。

タイトルとURLをコピーしました