心臓の周りには心臓に栄養を与える冠動脈という血管があります。
この血管が動脈硬化でかなり細くなってしまい、何らかの胸の症状があるのが狭心症です。
狭心症については、狭心症・心筋梗塞とは?をご覧ください。
狭心症の診断のために心電図、運動負荷心電図、血液検査、心臓のエコー検査などが行われますが、いずれの検査も異常を示さないこともあり、「狭心症の診断」や逆に「狭心症ではないことをはっきりさせる」ために心臓CT(冠動脈CT)が有用です。
また、糖尿病の方では何も症状がないのに動脈硬化が進行し、心臓の血管が細くなっていることも多く、心臓CTによる検査が有用です。
また、狭心症や心筋梗塞でカテーテル治療をしたことがある方の経過観察のためにも有用です。
さらに、現時点では軽度の動脈硬化のためカテーテル治療の必要はないものの、将来的に動脈硬化が進行しないように薬による治療を強化する必要があるのかを判断するためにも有用です。