「昔は160ぐらいあったから、今は140ですけど前よりかなり下がってますよ。」と話されて、目標に到達していないのに満足してしまっている方をよくお見かけします。心筋梗塞や脳梗塞、脳出血などの危険性を十分に低下させるためには、それぞれの血圧目標値まで血圧が下がっていることが重要です。
ほとんどの方は、自宅での血圧で 125/75 mmHg未満を目標にすることになります。
75歳以上の人、脳血管が狭い人、脳血管の検査を受けていない人、慢性腎臓病でタンパク尿がない人などは、自宅での血圧で 135/85 mmHg未満が目標となります。
一方で、75歳以上の方でもその他の病気によっては、135/85 mmHgの目標に到達した後に、個別に125/85mmHg未満を目指す必要があります。
いずれにしても、「本当に血圧が高いのか」を判定するためには2-3回程度の血圧測定では困難です。
自宅で1日2回の血圧測定を行う必要があります。
血圧の測り方については、正しい血圧の測り方をご覧ください。