すでに「狭心症・心筋梗塞になった人」の再発予防に必要なこと

LDLコレステロール

再発予防のためにLDLコレステロールは70mg/dl未満が目標であり、厳格なコントロールが求められます。
食生活では脂質に注意し、薬をきちんと飲むことが大切です。
それでも目標に達していなければ、薬の増量・追加などを積極的に検討します。

たまに「コレステロールの値は正常になったから薬は必要ないんじゃないか?」と言われる方がおられますが、薬を飲んでいるから下がっているだけですので、基本的には一生飲み続ける必要があります。

血圧

基本的には、自宅での血圧が125/75 mmHg未満となるようにしましょう。

血圧の薬を飲み、塩分摂取量に注意しましょう。

血圧については、正しい血圧の測り方人によって違う血圧の目標値もご覧ください。

糖尿病

すでに糖尿病を発症している方は、HbA1c 7.0 %未満を目標にしましょう。
(糖尿病の目標値は、認知機能やADLなどにより変わる場合もあります。)

糖尿病でない人は、食生活に注意してバランスのとれた食事にしましょう。

薬の管理

狭心症や心筋梗塞になると一気に5-6種類の薬が追加になりますが、どれも大切な薬ですので、自己判断で中止しないようにしましょう。

特に、血液をサラサラにする薬はカテーテル治療を受けた場合には一生飲み続ける必要がある薬であり、勝手に中断すると逆に心筋梗塞を起こしてしまうため注意が必要です。詳しくは、狭心症・心筋梗塞へのカテーテル治療後に絶対必要な薬は?をご覧ください。

運動・肥満の解消

「ちょっときつい」「軽く汗ばむ」「おしゃべりしても息切れしない」程度の有酸素運動が推奨されています。安静時の脈拍数 +20〜30が運動強度の目安となります。

週3-5回以上 (可能であれば毎日)、1回あたり30〜60分程度の有酸素運動を行いましょう。

ただし、心臓がかなり弱っている場合は循環器専門医に運動の強度や頻度について必ず相談しましょう。逆に心臓を悪くしてしまう危険性もあります。

禁煙

禁煙は、遅すぎるということはありません。

タバコを続けると血液がドロドロになって血の塊ができやすくなり狭心症・心筋梗塞になる可能性が3-4になります。そのため必ず禁煙が必要です。

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