たこつぼ型心筋症とは?

たこつぼ型心筋症は、ストレス性心筋障害という別名もあり、強い精神的なストレス、入院・手術などの身体的なストレスを契機に発症します。災害時にも多いことで有名です。

高齢女性に多く、突然の胸痛・動悸・息切れなどで発症しますが、中には症状のない人もいて心電図でたまたま発見されることもあります。症状は、発症したその日のうちに自然に落ち着いてくることが多いです。

心電図や心臓のエコー検査から診断されますが、急性心筋梗塞と紛らわしいため緊急心臓カテーテル検査が必要となるケースが多いです。

基本的には、「心筋梗塞ではなくてよかった」と一安心できる病気ではありますが、心臓の中に血の塊(血栓)ができたり、心不全や不整脈が出る可能性があるため、1週間程度の入院が必要となります。このような合併症が出現した場合は1週間以上の入院が必要になります。

心筋梗塞では心臓の筋肉が死んでしまいその部分は回復しませんが、たこつぼ型心筋症では心臓の筋肉の一部が高度に傷害されますが、発症から1ヶ月程度で自然に回復します。
高度に傷害された心臓がたこつぼのような形になるためこのように命名されています。

精神的ストレスが原因の場合の方が、身体的ストレスが原因の場合よりも予後が良いと言われています。一方で、5%程度で再発の可能性があると報告されています。

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