いろいろある不整脈

不整脈にはたくさんの種類があります。
ここにあげた12個以外にもまだまだありますが、代表的なものを解説します。

「治療が必要な不整脈があります。」と言うと、「不整脈は昔から言われていますよ。」と返事をされることがありますが、おそらくその場合は期外収縮という不整脈の場合が多いと思います。期外収縮は基本的には経過観察でよい場合が多いですが、その他の不整脈は適切な治療が必要になります。

不整脈は、
①「経過観察でよいもの」
②「脈が早くなるもの」、「脳梗塞になる可能性があるもの」
③「脈が遅くなるもの」「ペースメーカーの手術が必要なもの」
④「命を脅かす可能性があるもの」
に分けられます。

①は、心房性期外収縮、心室性期外収縮という不整脈です。
あまりに頻度が高いと飲み薬やカテーテル治療を行うこともありますが、基本的には経過観察を行います。ですが、ずっとほったらかしにしていいわけではありません。
経過観察とは、定期的にきちんと検査を受けましょうという意味です。

②は、上室性頻拍、心房頻拍、心房粗動、心房細動があります。
上室性頻拍は何度も起きれば、飲み薬や根治のためにカテーテル治療を行います。
心房頻拍、心房粗動、心房細動はいずれも脳梗塞になる危険性があり、特に心房細動は脳梗塞リスクが高く、血液をサラサラにする抗凝固薬を飲む必要があります
飲み薬による治療も行いますが、繰り返す場合などはカテーテル治療を行います。
心房細動については、心房細動の治療もご覧ください。

③は、洞不全症候群や房室ブロックと言われる不整脈です。
洞不全症候群は、洞性徐脈・洞停止・徐脈頻脈症候群であり、脈が遅すぎるとペースメーカー手術をする必要があります。徐脈頻脈症候群はカテーテル治療を行うこともあります。
房室ブロックは、高度であればペースメーカー手術をする必要があります。

④は、緊急で治療を行う必要があります。街中であればAEDによる迅速な治療が必要です。治療が遅れると死に至る可能性が高いです。

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